小倉の杉本家さん♪
今年の夏は本当に暑い!と毎年思っていましたが、今年は夏の盛りと言うにはまだ早いうちからこれほどに暑いと、暑さに弱私にとっては、これから先が思いやられます…。
さて、きものの反物は、仕立てる前に「湯のし」という作業を行なって、生地の目が縦横斜めに伸びたり縮んだりしているのを直します。
そして、きものを着ていて付いたシミや、見た目にはわからない汗や皮脂の汚れを取ってもらう「染み抜き」や、何度も着たきものを、全て解いて元の反物の状態に戻して綺麗にする「洗張り」など、きもののメンテナスをいて頂く職人さんがいます。
小倉の「杉本家」さんは、湯のしから染み抜き洗張りなどを行なっている小倉の老舗です。
染み抜きの道具。きものに付いた様々なシミを取ってしまいます。
沢山の筆があります。染み抜きをするとシミと一緒に色も取れてしまうので、そこに色を入れるための筆です。
沢山あるのは、色ごとに筆を使い分けているからです。
色、色々。こんなに沢山ある色を更に混ぜて使います。
作る色は、染める色ではなく染まる色??
洗張り中の反物。解いたきものを、元の反物の形に縫って洗って干しています。
ここは、きもので困った時の駆け込み寺の様な存在です。
衣裳函。下は楠で作られた衣裳函。
楠は天然の樟脳を含んでいるので虫が付かなくて良い。
洗張りには3ヶ月以上かかる上に、衣替えの頃に染み抜きや洗張りに出したきものを、半年~1年近く取りに来ないお客様も多い。
昔から箪笥代わりにきものをお手入れに出す習慣もあり、中には何年も預かったままのきものもあるとか…。
蓋の開けられたブリキの衣裳函。
中身は小倉祇園太鼓の浴衣や晒しや足袋が入っていました。
7月19日~21日は小倉の夏の風物詩、小倉祇園太鼓。
この頃の小倉の街は太鼓の音で賑わいます。
小倉の杉本家さんについて詳しくは、杉本家ホームページをご覧ください。
おわり。